網走歴史の会・活動報告 2003
4月13日(日)  台町しおさい公園下のトーチカらしきコンクリート壁を北見市の成田さんの協力で掘削。内部に空間があることを確認。次回の掘削は4月29日に予定。
年次総会開催。平成14年度決算報告と今年度の活動内容。
4月29日(火)  しおさい公園下のトーチカ(防空壕だったという意見もある)の掘削を再開。北見市の成田さんの協力で進めたが厚さ80cmのコンクリートを貫通させるまでには至らなかった。写真ではわかりずらいが、コア・カッターという機械で円筒状にカットしていくのだが、80cmの深さに達するまでに3回の掘削が必要である。次回の掘削は5月11日の予定。これまでコア・カッターを固定していた中央のコンクリート部分が落下する可能性があるので、次回はコンパネを張って外周部に固定して行う。
5月11日(火)
 今回も北見市の成田さんの協力で、コア・カッターを使って掘削を続けた。午後、外周をくり抜いた後、中心部をハンマーで叩き落とす。それをロープで引きずり落とした。施設の中に潜り込んでみると、内部は膨大なゴミの山。戦後、付近の住民がゴミ捨て場にしていた、という証言は本当だった。内部の構造はカマボコ型の単純な造りで銃眼や監視のための窓らしきものは何もない。これはトーチカとは明らかに違う構造。何のために使ったものか依然として不明だ。何かの貯蔵施設だったのか。今後はもう少し中のゴミを整理して内部の点検が必要かもしれない。
 6月1日に「タンネシラリの海岸線を歩く」という企画を検討中である。広く参加者を募る予定なので、詳細が決まり次第発表したい。
6月1日(日) 「タンネシラリ海岸を歩く会」は悪天候のため6月29日に延期。
6月29日(日) タンネシラリ海岸を歩く会 実施

 小雨がぱらつく天気の中、33名の参加者で実施。二ツ岩から通称オオカミウオ岩までの往復約8Kmを全員が完歩。途中、胴体の半分が鳥などに食われたアザラシの死体や大正時代の捕鯨場跡、鮭鱒番屋跡、通称人面岩、金山坑道跡などを見たりして無事終了。正直なところ、けっこう、膝が笑った。

7月15日(火) 網走空襲の日 慰霊とトーチカ見学

 犠牲者の遺族と当時の少年兵など30人が参加して、今年も記念碑の前で慰霊のつどいを実施した。この後、浜藻琴と藻琴原生牧場のトーチカ跡を見学。当時犠牲となった漁船員の娘さんが戦後63年、初めてこの慰霊のつどいに参加した。



これまでのトーチカ発掘調査