網走歴史の会・トーチカ調査報告
 網走市内には内部未調査のものも含めて、全部で8基のトーチカが確認されている。網走歴史の会では1992年の台町トーチカを最初に、これらの調査を継続的に進めている。ここでは、それらのいくつかを紹介したい。
 オホーツク沿岸の網走市浜藻琴から二ツ岩に至る約18Kmの海岸線に施設された8基のトーチカは、むろん北方の海からの侵入を阻止するための防衛陣地ではあるが、実はこの長大なオホーツク沿岸線で現在まで存在が確認されているトーチカは上記の8基しかない。また、当時の文書資料もほとんど残されておらず、設置までの経緯、計画や施工の状況などについては関係者の証言に負うしかないのだが、当時、これらのトーチカ建設の施工をした陸軍第7師団の工兵の追跡も難しい。当時の現地住民の中にこれらの建設に参加した人もいるが、勤労動員として徴用され、建設物資や機材の運搬に使役されただけでトーチカ内部に一般人が入ることは許されず、身近の網走市民の証言もトーチカ建設全般の核心にふれるものは少ない。
 下の地図では8基のトーチカの位置を示しているが、Fのモヨロ貝塚のトーチカはほとんど原型をとどめないほど崩壊している。また、Gの二ツ岩のトーチカは上方の道道網走公園線の工事による土砂が堆積しているため、未だ調査が着手されていない。

@浜藻琴
A藻琴原生牧場
B鱒浦
C台町しおさい公園下
D台町シーツイドハウス下
E帽子岩
Fモヨロ貝塚
Gニツ岩